概要
旗袍は高い立襟と右前の非対称の合わせ、脇のスリットを持つ一部式の衣である。かつての袍がまっすぐゆるやかに垂れたのに対し、近代の旗袍は体に沿って裁たれ、丈も身幅も流行とともに変わった。
着方と特徴
布の盤釦で右前に留め、単独で着る。脇のスリットが歩みを助けて脚の線を見せ、立襟が首もとを引き立てる。日常の木綿から刺繍の絹緞子まで、生地と加飾が趣を定めた。
歴史
旗袍は満洲の旗装(旗袍とは旗人の袍の意)から生まれ、一九二〇年代の上海の女性が細身で西洋風の裁ちを取り入れた。近代中国女性を象徴する装いとなり、日常着ではなくなった今も、婚礼や式典で好まれる。