概要
アズハルは、ファーティマ朝が新都カイロに970〜972年に建設した金曜モスク(集会モスク)として始まり、数年のうち(975年頃)には組織的な教育が行われるようになった。シーア派(イスマーイール派)のカリフ政権のもとで創建されたが、1171年にサラディンがファーティマ朝支配を終わらせると一時は王権の庇護を失い、その後マムルーク朝のもとでスンナ派の中心として栄えた。世界で最も古くから継続して運営されている高等教育機関の一つである。
役割
アズハルはスンナ派イスラーム学の最高峰の座を占め、クルアーン諸学、法学、神学、アラビア語を、ムスリム世界各地から集まる学生に教えてきた。その学者たち(ウラマー)は、歴史的にエジプトの公共生活に大きな影響力を持ってきた。
その後
1961年、ナセル政権下のエジプトの法律により改組され、医学や工学などの近代的な世俗学部が加えられた。今日ではアズハル大学と全国に広がる学校網から成り、アズハルの大イマームは、スンナ派イスラームで最も影響力のある権威の一人であり続けている。