概要
ジベッリーノは黒貂や貂の一頭分の皮をなめして仕立てたもので、時に金工師によるエナメルと宝石の頭や宝石の足をつけた。手に持つか鎖や帯から下げ、富の誇示以外に実用はなかった。
着方と特徴
腕に掛けて持つか腰に下げ、貴婦人の多くの立派な肖像に現れる。毛皮が蚤や害虫を引き寄せて遠ざけるという俗信が綽名を生んだが、その実の役目は飾りと地位だった。
歴史
宝石づくりのジベッリーノは十六世紀イタリアの富裕な女性の間で流行の頂点にあり、ヨーロッパ各地の宮廷に広まった。奢侈への懸念と趣味の変化が流行を終わらせ、今はそれを記録した肖像画に主に残る。