概要
十二単(じゅうにひとえ)は平安の宮廷における女性の最も格の高い装束で、小袖と袴の上に袿を数枚重ね、その上に唐衣をまとい、後ろに裳を引く。見どころは一枚一枚よりも、重なりの縁に現れる色の階調の調和にあった。
着方と特徴
袿を順に重ねて着ることで、襟元・袖口・裾に色の帯が段になって現れる。季節ごとの配色は襲の色目と呼ばれ、草花にちなんで名づけられ、着る人の教養として評価された。最上に唐衣を着け、襞のある裳を背後で結ぶため、全体は重く、最も改まった場でのみ用いられた。
歴史
十世紀から十一世紀、遣唐使の停止のあとに宮廷装束が国風化するなかで整った。日常の装いはのちに簡素になったが、十二単は儀礼の装束として受け継がれ、今日も皇族女性が即位や結婚の儀で身につける。