概要
チョンカベンは腰に巻く縫わない長方形の布で、余りの端を前から後ろへ股に通して腰に挟み、纏った膝丈の下衣を残す。日常には無地の木綿、宮廷には金属糸の文様の絹を用いた。
着方と特徴
釦も帯もなく巻いて挟み、胴を露わに、あるいは体に沿う上着や肩掛けと合わせて着け、仕事には高く、改まった場には低く上げる。絹の質と折りの整いが、アユタヤや初期バンコクの宮廷での身分を示した。
歴史
チョンカベンはアユタヤ王国からラッタナコーシン期まで、王も庶民も着る標準の装いだったが、一九〇〇年頃に洋装や巻きスカートに取って代わられた。歴史・儀礼の装いとして、また古典舞踊のなかに残る。