概要
毛糸を一枚に編むか縮絨して作り、縁がほつれないようフェルト化し、頭を掴む細い帯へ縮めて留める。天は広く平らなままにしておき、片側へ引き下げられるようにする。中央にはトゥーリーと呼ぶぼんぼりが座る。何世紀もスコットランドで被られてきた無地の青い帽子と同じ品であり、タモシャンターとは、その帽子が名を得て、市松やタータンに織られ、意識して被られるようになったあとの姿である。
着方と特徴
まず水平に載せ、それから片方の耳へ引き下げて天を斜めにする。平らなベレー帽と分かれるのはこの被り方である。帯は留具なしで掴むのが正しい。軍では角度も徽章もトゥーリーの色も規定され、連隊のタムは様式ではなく制式の品である。より硬く格の高い従兄弟がバルモラルである。
歴史
ロバート・バーンズは一七九〇年に『タム・オ・シャンター』を発表し、以後の数十年でこの帽子は主人公の名を取った。第一次世界大戦でスコットランドの連隊がグレンガリーに代わる実用品として採用し、そこから多くの国の兵が被った。あとは服飾の商いの仕事である。一九二〇年代以来、タムは女性の流行に出たり入ったりを繰り返してきた。たいてい毛で、たいていトゥーリーは残したままで。今はスコットランドの装いとして、制式として、そして普通の帽子として被られ、三つは同じ裁ちである。