概要

清の馬褂、短い乗馬用の上着の系譜にあり、立襟と中央の合わせと結びボタンを受け継ぎ、広い袖とゆったりした身頃を捨てて仕立てで身体に合わせる。生地は団花を繰り返す絹の紋織が多く、寿や囍の字を織り込み、赤や黒や金を用いる。構造に古いところはない。二十世紀の衣が十九世紀の衣を引用しているのである。

着方と特徴

シャツの上にそのまま羽織り、首元まで留めるか上を開け、袍ではなくズボンと合わせる。婚礼、旧正月の食卓、公式の場に着る上着であって、一式の衣裳ではない。結びボタンは上から順に留め、襟は喉に閉じる。着る目的である真っ直ぐな姿勢の線は、そこから出る。

歴史

名の「唐」は唐代の服のことではなく、十九世紀の華僑の言い方に由来する。中華街を唐人街と呼ぶのと同じである。ここはよく混同される。二〇〇一年のAPECの写真が一夜にしてこれを国民服にし、唐装か、旗袍か、中山服か、漢服かという十年越しの議論を起こした。今は婚礼と旧正月の定番の礼装であり、その議論の勝者ではなく、議論の項の一つである。