概要
上は短い着物のような裁ちに縫い付けの衿を付け、帯ではなく脇の縫い目の紐で留める。袖は身頃と部分的にしか縫わないので、脇から風が通る。脇や肩は糸を格子に渡した「たんぜん組み」で始末することが多く、飾りであると同時に通気口でもある。生地は粗く織った木綿か綿麻で、ズボンは膝上で終わる。
着方と特徴
素肌か肌着の上に、着物と同じく左を上にして着て、内紐を内で、外紐を腰で結ぶ。下に重ねず、裾も入れない――緩く着るための設計だからである。着るのは男性と子どもが中心で、女性向けは一九九〇年代から現れた。祭りや花火の夜なら外でも構わないが、そこから先はあまり広がらない。
歴史
もとは江戸期の袖なしの家着で、今の上下の形になるのは昭和である。ズボンが加わり、男性の夏の部屋着として定着した。冷房は甚平を殺さなかった――冷房の代わりに着るものになり、やがて冷房をつけたまま着るものになった。祭りでの着用は新しく、年配の人が街の甚平を寝間着と読むのはそのためである。