概要

肩掛けではなく布の位階章である。首のところで繋いだ二本の帯が膝下まで落ち、全長に刺繍を施し、先端に墜子という飾り板を付ける。明の規定は品階ごとに意匠を定めた。最上位は鳳凰と雲文、下位は雉と花、上の品階には金、その下は鍍金や銀。だから女性の霞帔は、男の補子と同じ精度で読めた。大衣衫とともに着け、位の最上では鳳冠と合わせる。

着方と特徴

繋いだ端を首に、二本を両肩へ掛け、交差させずに前へまっすぐ垂らす。留めるのではなく墜子の重みで落ち着く。礼服の上に重ねると輪郭が細く見え、身体の中心線が示される。装いではなく位階だから最後に着け、肖像では平らに左右対称に整えられている。乱れていれば様式ではなく、その場の落ち度である。

歴史

形は宋の宮廷の装いに遡り、明がそれを等級の体系にした。清は名と形を残して規則を変え、末期には庶民の女性の婚礼装束にもなった。鳳冠霞帔という言い回しは、今もきちんとした婚礼を意味する。位階の章が婚礼衣裳として終わったのはこうしてであり、二つの語が今も連れ立って現れる理由でもある。