概要
アオザイは、軽い絹か化繊の立襟のチュニックで、体に沿い、両脇を腰まで裂いて、長い前後の身頃がゆるやかなズボンの上に漂うようにする。全身を覆いつつ着る人とともに動き、暑さの中で優美で涼しい。
着方と特徴
片脇で釦を留め、揃いか対比の色のズボンの上に着け、女学生は無地の白、仕事や祝いには色や柄、婚礼には凝った刺繍を用いる。その裁ちは同時に引き立て隠し、女性は日常に、男性は改まった場に着る。
歴史
近代のアオザイは一九三〇年代、カット・トゥオン(ル・ムール)らのデザイナーが阮朝の五枚仕立ての袍を、体に沿う二枚仕立ての衣へと作り変えて生まれた。流行の変化を経ても、ベトナム女性と、世界に向けたこの国の装いの象徴であり続ける。